2010年10月29日金曜日

宮古島のパリってどこ?

私の職場にフラン人がみえた。なんでも友達が宮古島にいるので頼ってきたようだ。
その方が言うに、2・3年ほど前にフランスのTV局が沖縄の取材をしたらしい。

宮古島も取材の対象になり、長生きで元気に働くおじぃ&おばぁを
取り上げ、こんなステキなところに住みたいと放送されたようだ。

TV放送をきっかけにヨーロッパからの観光客が増えるかもしれない。
とは言ってもまだたった一人しか見ていないのだが・・・
話は変わるが、宮古島の方言で「パリ」という言葉がある。
フランスの首都パリと同じ発音であるが、意味は全く違う。

宮古島での「パリ」は畑のことなのだ。
だから、畑で農作業をしている女性はパリジェンヌなのだ。(笑)

蛇足だが、島でアメリカに行った人の話が出たらその方は
お亡くなりになったという意味でも使われるのでご注意を・・


小さな宮古島だが、各地域により方言が存在する。
島人同士でも通じない言葉がたくさんあるから、内地からきたら驚くだろう。


今から数十年前は方言を使わないように指導されたものだが、今では方言を
残そうとして、方言による弁論大会まで開催されるようになった。


この小さな島でもこの変わりようだ。
世の中が180度変わったところで、驚くことはないように思う。


今日の常識は明日の非常識となるなんて多々あることでしょう。
柔軟に対応できる心がけをしていきたいとつくづく思う。



2010年10月24日日曜日

ススキは建築資材でした。

まだまだ、クーラーが必要な沖縄だが、野山にはやっと秋の気配がしてきた。

本土のように秋の紅葉はほとんど見られない中で、秋を感じる草木はススキだ。

中秋の名月の頃にススキは欠かせないものだが、南国沖縄では9月にススキを
探すことは大変なことなのです。もっとも沖縄では旧暦カレンダーで行事を行う事
が多いので、10月に中秋の名月となるのです。

しかし、お月様はとっても綺麗に夜空に輝いている。

昔はススキは貴重な建築材でもありました。編み込んで壁にしたり屋根には茅葺き
屋根として使用されました。また貴重な燃料でもあったのです。


ですから、野山のススキは勝手にとることが出来ないように管理されていたのです。
ススキの番人がいてとってはいけない時にはとらせない管理をしていたのです。



でも、台風銀座の宮古島ではとってももろい建築資材でして、毎年のように台風の
去った頃に家の大修理が行われていたのです。


まさに作っては壊しで、当時の経済は循環していたであろう。

現在の破壊は戦争によるものであり、絶対に許すことはできないけど、自然が相手の
破壊は仕方ないと受入れることができそうかな?最近の異常気象は怖いけど。

今では、考えられませんがほんの50年~60年前の話ですよ。
現在、野山の草木は管理どころか伸び放題になっているところが多いです。



そういえば、小学校の冬休みの宿題にススキの穂を使用してほうきを作ってくると
いうこともありました。作りたてのほうきで床を掃くとススキの種だと思うが、それが
ほうきから落ちて余計に散らかってしまうという笑い話も聞かれてました。


今の各家はほとんどが台風にもびくともしないコンクリート作りになってしまいました。
コンクリートに風情を感じることはできず寂しい気もするが時代の流れですからねぇ。









2010年10月20日水曜日

キャベツを植えてみる。

キャベツの苗を植えてみました。畑らしくないけど畑ですよ。
水はかけますが、他には何もしないでどこまで育つのか見守りたい。

家族が少ないので、この程度で充分ですとは建前でして、本音はと言うと
たくさん育てる自信がない・・・でも、ほとんど水をやるだけなんだけどさ。

宮古島は冬でも暖かいので、蝶々さんが飛び回るでしょう。
青虫さん全部食べないで下さいよ。少しは人間にも残してくれ~。
ま、なるようになるでしょう。

宮古島は地下ダムなるものがありまして、今では農業にも威力を発揮して
いるのでございますよ。私が子供の頃は飲み水にさえ困っていた季節も
あったというのに、今では考えられないほどに水が豊富で感謝してます。

現在の地下ダムは城辺地区に多く存在しております。そう、一つではないんです。
現在、他の地区にも建設予定でありまして、着々と準備は進んでるようですよ。

宮古島はその昔、大干ばつに見舞われて野菜類はもちろん、多くの植物も枯れて
しまいましたが、ソテツだけは枯れずにいたようです。食べ物がなくなった島人は
ソテツも食用にしたとのことですが、ソテツには実は毒があったのです。

毒を完全に抜くことができずに食べてしまった人も多くいて、二次災害になったと
言う昔話もあります。やっぱり、水が豊富にあるって本当に幸せなことですね。

2010年10月15日金曜日

益虫。

南国にはたくさんの虫たちがいるが、その虫を捕食する小動物もまたいる。
どの家にもおでます「やもり」君。漢字では家守!?家を虫たちから結果的に
守ってくれているようだね。

蠅もとれば蚊もとるし、シロアリにコックローチさんまでもとってくれるんです。
とってもありがたい一方で所かまわずにうんちもしてくれるんだなぁ。
トイレをやもり君に躾けることができれば、最高のペットになるのだが・・・

しかし、自分の体の半分もありそうな獲物をパクリとやるんだから凄い!
思わず、携帯電話のシャッターを切っていました。

こんな風景に慣れていない内地の方は卒倒しそうになるかもしれませんね。
写真は見ても平気な人だけ見てくださいな。これも小さな自然界なのです。

このやもり君は夜になると活躍するんです。獲物が夜行性の虫で光に集まって
来る虫たちを狙って、やもり君も夜行性なんだろう。よく観察しているとかなり
俊敏で10cmくらいは飛んで獲物を捕らえたりしている。

なんでも食べるように見えるやもり君だが、美食家のようでまったく見向きも
しない虫もいるんです。臭いのきつい虫は苦手のようだ。
虫だって生き残る為にいろん工夫をしているんだよね。

私達、人間も生きるために知恵を働かせて人生をエンジョイしましょう!

2010年10月10日日曜日

育てる必要がない野菜。

現在は休日を利用して農業を始めたわけであるが、宮古島ってその辺に
結構な野菜が実はたくさんあるのです。

パパイヤもその代表格でしてわざわざ植えなくても鳥さんのうんちから芽吹く。
パパイヤは台風に弱いのですねぇ。それから大雨にも弱いかなぁ。

自然界では農薬も肥料さえも与えることなくすくすくと育つんだよね。
なんで?どうして人間の手で種まきしたり苗を植えると農薬や肥料が必要なの?
実は何もしなくても野菜さんたちって育つんじゃないのかなぁ。

と、思い種まきしたまま自然に任せていると・・とほほ・・虫さんたちが幅を利かせて
人間の分まで残っていないですねぇ・・・

自然保護・環境保護にはやっぱり農薬とか化学肥料とかよくないと思う。
だから、使いたくないけど野菜さんが育ってくれないとこれまた困るわけで・・

自然を観察して教えてもらうしかないようだから、気長に楽しむか。

写真のパパイヤさんだって、柔らかな土ではないし、水だってやらないのに
どんどん大きくなっていくんだよ。いつかTVで観たど根性大根に匹敵する位の
環境だと思っているんだけど。言い過ぎですね。

ちょっと、面倒くさがりの私はどうして手をかけなくてもすくすく育つのかとっても
興味があるんだなぁ。誰か教えて下さい。

2010年10月7日木曜日

宮古島の奇岩。

宮古島では海がすぐ近くにあるので、歩いて出かける事が普通でした。
家からは歩いておよそ10分で行けるので海はみんなの遊び場でした。

天然の砂場が延々と2kmとか広がっているので、今から思うと贅沢な
遊び場だったと思う。少子化の波は宮古島にも押し寄せており、子供達は
まったくみかけなくなってしまった。

久しぶりに浜に降りてみたら懐かしい亀岩が当時のまま残っている。
亀の頭と足のように見える岩だが、潮が満ちるとすぐ岩の下まで海水が
押し寄せ、子供にとっては程よい水遊びができたのです。

海には食べ物も豊富にありました。ウニ、シャコガイ等すぐに獲れていた。
今ではウニの姿がまったく見えない。シャコガイは小さいながらもいくつか
見ることができた。以前の海と比べて海草の量が違うようだ。

砂浜から眺める海。海面がキラキラと輝く。表面上の美しさは昔と変わらない。
だが、海中は少し様子が違う。畑を耕しながら海からの恵みも授かる。

もう、昔の生活はできないものなのか・・・環境保護と言うけれど、何をすれば
よいのか・・今、思いつくことは土を守ることができたなら海も守れる。

宮古島は川がないので、雨は地下に大部分が浸透すると思う。
だけど、最終的には地下を通って海に流れている。

畑の土と海はつながっていると思える。
百姓が土を大切に扱えば海も変わると思う。

2010年10月4日月曜日

畑の雑草でも食べられる。

よもぎは苦くて子供の頃は大嫌いでした。

身体の具合が悪くなるとよもぎを食べさせられたり
葉を擂りつぶした汁を飲まされたりしてました。

その強烈な苦さは忘れることができないです。
自分から進んで、よもぎに手を出すことはなかった
のですが、擦り傷や切り傷など怪我をした時には
よもぎの葉を揉んで傷口につけると治りが早かった
ように思う。

大人になった今では大好きだ。

沖縄そばには薬味として欠かせません。
他には魚汁、ヤギ汁、牛汁などの汁物には絶対必要です。

よもぎは栽培するというより、沖縄の自然では当たり前に
どこにでも生えている雑草なのだ。

多年草なので年中いつでも青々と風に揺れています。

生命力も半端ではありません、切っても切っても益々強く
たくましくなっていくようです。

そのありがたい生命力を頂けるなんて幸せです。


2010年10月3日日曜日

手をかけなくてもいい島野菜もある。

沖縄地方ではどこにでもある葉野菜のハンダマ。
宮古島ではパルダマとも言う。

昔から島の家の作りでは、花壇や庭のように小さな畑
(方言ではカフツ)が各家にある。

家の周辺ではいろんな野菜が採れるのである。
もちろん農薬や肥料などもやらない。

ほったらかしで育つ野菜だ。
葉野菜のハンダマもその中の一つである。

ほとんど手入れしないので、おのずと生命力の強いもので
ないとすぐに枯れてしまう。

だから、野菜と表現するよりも「草」といった表現が
ぴったりなのかもしれない。

ハンダマは土というよりも石ころだらけで太陽があまり
あたらない所でもよく育っている。

雑草のように茂るので、まさしく草刈も必要なのだ。

身土不二、その土地の自然に適応した旬の作物を育て、
食べることで健康に生きられるという考え方に賛成。


2010年10月2日土曜日

畑を手入れしてみるか。

野菜を植えようと畑を整える作業に入った。ほうれんそうを作ってみるのだ。
自給自足程度の量を植えるのでたいした作業ではないと高をくくったが・・

雑草を取り除き硬くなった土を掘り起こす作業を手作業で行う。
現代農業は機械化が進み、私の近所の農家は2~3台のトラクターや耕運機を
所有しているところがほとんどである。しかし、私はなんちゃって百姓なので、
文明の力なる機械を所有してはいないのです。

わずか一坪ほどの土を掘り起こすのに2時間弱をかける手作業なのだ。
しかし、のんびりと作業するので身体はそれほど悲鳴をあげない。

南国の宮古島では秋から冬が野菜を作るには最適な季節です。
もちろん、季節により旬の野菜はあり夏はスイカやゴーヤなどがポピュラーだ。
夏が旬の野菜は数的には少ないと言えるだろう。
サトウキビは何年も経験を積んでいるが、野菜はほとんど経験無し。
やっぱり無農薬で作りたいと思うが、先輩方は失笑しているし・・・
とにかく、やるだけやってみるか。最初からうまくいくなんて思えないからな。
ほうれん草を選択した理由も実は虫がつきにくいということからだ。
うまく成長してくれたらいいのになぁ。

畑にはいろいろな雑草も茂っているんだけど、おいしく食べることができるものも
たくさんあるのです。それを食べてりゃわざわざ作る必要もないかもだけど・・・

2010年10月1日金曜日

農業って楽しいか?

両親が農業を営んでいたので子供の頃は嫌でも農作業を手伝っていた。
農作業は辛くてとってもやりたくなくて、何かと理由を作っては逃げようと必死だった。
子供なりに理由を考える天才になったものだとほくそえんだりもしたかな。
宮古島の農業と言えばサトウキビが主な生産物になる。夏の暑いうちに植え付けして、
寒い冬に収穫する。宮古島では寒いといっても気温は15度ぐらいだから、農作業は
大抵が大汗をかきながらの作業になる。お日様が顔を覗かせると冬でも気温は20度を
すぐに上回ってしまう。大変な重労働なのだ。
だから、子供たちは逃げ回っては夕ご飯時に小言をもらうのだ。
大人になった今では、農作業も楽しみながらできるようになった。
まぁ、休日にだけ農業人になるのでなんちゃって農業ではあるけど・・
平日は会社員で休日は百姓になる生活はなかなかしんどいではあるが
楽しくもある。完璧に作業をこなす必要がないからであろう。
やれるとこまでやる。つまりはマイペースで作業をこなすので止めたい時は
すぐにでも止められるからいいのだ。
子供の頃は作業に入ったら、それはしんどい作業だろうが何だろうがやらねば
許されなかったのだ。「やらされる」と「やる」の違いはいうまでもないだろう。
子供も大人も自分の意思でやるいうことが最も大切ではあるね。
それはもちろん楽しいか否かにつながってくる。