2010年10月24日日曜日

ススキは建築資材でした。

まだまだ、クーラーが必要な沖縄だが、野山にはやっと秋の気配がしてきた。

本土のように秋の紅葉はほとんど見られない中で、秋を感じる草木はススキだ。

中秋の名月の頃にススキは欠かせないものだが、南国沖縄では9月にススキを
探すことは大変なことなのです。もっとも沖縄では旧暦カレンダーで行事を行う事
が多いので、10月に中秋の名月となるのです。

しかし、お月様はとっても綺麗に夜空に輝いている。

昔はススキは貴重な建築材でもありました。編み込んで壁にしたり屋根には茅葺き
屋根として使用されました。また貴重な燃料でもあったのです。


ですから、野山のススキは勝手にとることが出来ないように管理されていたのです。
ススキの番人がいてとってはいけない時にはとらせない管理をしていたのです。



でも、台風銀座の宮古島ではとってももろい建築資材でして、毎年のように台風の
去った頃に家の大修理が行われていたのです。


まさに作っては壊しで、当時の経済は循環していたであろう。

現在の破壊は戦争によるものであり、絶対に許すことはできないけど、自然が相手の
破壊は仕方ないと受入れることができそうかな?最近の異常気象は怖いけど。

今では、考えられませんがほんの50年~60年前の話ですよ。
現在、野山の草木は管理どころか伸び放題になっているところが多いです。



そういえば、小学校の冬休みの宿題にススキの穂を使用してほうきを作ってくると
いうこともありました。作りたてのほうきで床を掃くとススキの種だと思うが、それが
ほうきから落ちて余計に散らかってしまうという笑い話も聞かれてました。


今の各家はほとんどが台風にもびくともしないコンクリート作りになってしまいました。
コンクリートに風情を感じることはできず寂しい気もするが時代の流れですからねぇ。